Vol.1

完成のレベルは
自動化のレベルに優先する

マキノの開発基本方針

自動車や航空機といった「機械」を作るための工作機械、いわゆるマザーマシン(製造するための製造装置)を開発するのが私たちの仕事です。その“ものづくり”は当然クライアントが異なれば異なるものを開発します。つまり顧客別のカスタマイズが前提ということになります。基本要素技術もふんだんに用意していますが、それらは顧客毎に組み合わせも含め変えていかなければいけない。このようなことが工作機械メーカーがたくさん存在する理由のひとつでもあります。職人的な技を排除していくことで生産の量産性を上げて利益率を徹底的に突き詰めるという戦略をとる会社もあります。しかし当社は工作機械を生産する上で「自動化のレベル」を高めることはもとより、「完成したもののレベル」をより高めることを優先させています。

主に工作機械を評価する指標としては、「精度」と「加工速度」が最も重要だと言われています。安価に購入できるものに使われている一般部品分野などは、マーケットとしては大きいですが、高い精度はそれほど求められていません。実際ここは新興国など低価格工作機械メーカーがシェアを占めています。しかし、私たちマキノは「より高い精度を必要とするマーケットに対する貢献こそが当社の社会に対する貢献である」と考え、そこにフォーカスした工作機械を開発しています。

小池伸二(コイケシンジ)

取締役開発本部長

1958年 静岡県 生まれ
1982年4月 入社 設計部配属、金型加工向け立形マシニングセンタの開発に従事
1998年3月 高機能航空機機体および構造体部品加工機(MAGシリーズ)の開発
2006年8月 高機能5軸立形マシニングセンタ(Dシリーズ)の開発
2012年2月 開発本部副本部長就任
2015年6月 取締役 開発本部本部長就任

人に優しく、そして
高精度を実現する制御装置

最新開発事例- Professional 6

工作機械にはNC装置という制御装置が必ず付いています。最終的には人がいろいろな指令を入れて機械を動かすのですが、今までは使いやすさの点では、まだまだ開発の余地があった。今回我々が開発した「Professional 6」は工作機械としてのユーザーインターフェースを徹底的に突き詰めた制御装置に仕上がっています。

従来は、プログラムをセッティングして、ツールもセッティングして、工作物もセッティングして、それらの座標を全部合わせて、準備万端に整ったところで「よし、行け」という指令を出す、というバッチ処理が普通でした。しかし今回の「Professional 6」は違います。流れの通りに、そして簡単に制御できる機械になっています。オペレーターにとって非常にユーザーフレンドリーなので、習熟が極めて容易になりました。「高い精度」と「高い速度」を簡単に実現できる、ということです。これは機械にとっても人にとっても「気持ちがいい」装置になっていると確信します。簡単に用意できて、簡単にセッティングして、最後まで到達し、結果を自分で実感できます。すべてのプロセスの品質すべてを把握できるのはとても重要なことなのです。達成感がまったく違ったものになります。

人に優しく、高精度を実現し、かつ次の10年を見据えた制御装置「Professional 6」

開発者の「想い」を
すぐにプロジェクトにしてしまう

マキノの開発体制

「Professional 6」に関して言えば「オペレーターがオペレーションするときの気持ちよさにこだわりたいよね」という開発者の想いがありました。それに加え、常日頃お客様とコミュニケーションしているなかで「ここ、もうすこし変えられない?」とか、あるいは他社の制御装置と比較したときのメリット/デメリットなどに言及してくれるお客様もいらっしゃいます。そういうことがトリガーになることが多いです。当社の良いところは営業が持ち帰ったフィードバックやエンジニアの思いつきを「すぐにプロジェクトにしてしまう」ところでしょうか。それ専門の部署があったり仕組みがあったり、ではないのです。マキノ全体がそういう「風土」だと理解していただければよい。自分がやってみたいなと思ったことをやらせてくれる環境という意味では当社の開発風土には自信があります。

高精度を長期間に渡って
提供し続けること

信頼性で顧客ニーズに応える

インダストリー4.0がブームですが、これは基本的にはドイツがどれだけ他国より生産性を上げられるか、という話から始まっています。生産効率を上げるためにサプライチェーンの最適化をどうするか、そのためにドイツ国内の各工場で何ができるかをみんなでいつもシェアしようという一種のクラウドコンピューティングだというのが実態でしょう。生産効率はもちろん大切なことですし、当社としても注目していますが「みんなでサプライチェーンをなんとかしよう」という前に、工作機械やそのシステムで情報を有効に活用する仕組みが必要です。その上で、全体のシステムとの関わりを模索するつもりです。

平仮名で書く“ものづくり”は私自身とても好きな言葉です。そこには、形になっているハード的な「モノ」だけではない、何からの感性に訴える情報や開発者の「想い」が内在している。逆に言えば開発者の想い、そして高い信頼性を提供したいという気持ちが、たまたまハードウエアのカタチをとっているだけなのです。さらに「よい機械ができたから技術レベルが高い」という話でもありません。長期間の保守まで含めた高いレベルでの信頼性を常に提供できるか否か、今そこに見える機械はたまたまある時点で発現したそのひとつの現象に過ぎない、ということです。高いリピート率を維持するためには、このような姿勢が必要だと感じています。

特に、最近の工作機械は数年前とは比較にならないくらい「高速で動く」ようになりました。つまり摩耗も早くなる。摩耗で生じる若干の変化をどうやって感知し、補正していくかという意味においては営業にも技術にもより一層の「保守の信頼性」が必要になってきています。

お客様としては「その機械を買う」ということが目的ではなくて、「買ってモノを作る」ということが目的なので、その「モノを作る」というところの加工技術が非常に大切です。当社が常に営業と加工技術部がセットで活動しているのはそういう理由です。特に私たちが行っている品質管理とは、わかりやすく言えば「2μm」が許容される誤差範囲の中で1μm以下に抑えることができるか、といったようなレベルの話になります。品質を個体差も含めて維持していけるかどうかが重要です。

感性豊かな人、募集中

今後のマキノの戦略と期待される人材

工作機械は長い年月を経て、かなり「完成した」機械です。従って、今後はどうなるんだろう、ちょっとした改良や改善に終始するのではないかと思われるかもしれません。今の「形態」を前提にすればそうかもしれませんが、今後10年、あるいは20年という単位で、工作機械は劇的に変わっていくだろうと想定しています。それらはおそらく人工知能分野における革新的な知見がインストールされたり、あるいはアディティブ・マニュファクチャリング(additive manufacturing)のように、切削を前提とせず、「粉をレーザで集めてだんだん形にしていく」といった技術も開発されていくことになるでしょう。現時点での3Dプリンタのようなものは試作品などの分野でしか普及していませんが、今後、量や高精度が要求されるとなると、私たちの出番が出てくるだろうと予想しています。そのような多種多様な未来に活躍できる人材が「今」必要だと感じています。

それはおそらく「五感が豊かな人」ではないか、というのが私の仮説です。触覚・嗅覚・聴覚・視覚・味覚、それに加えて第六感、さらに体性感覚などを含めての「五感」です。判り易く言えば「感性が豊かな人」でしょうか。同じモノを見て「何かを感じる人」と「何も感じない人」が存在します。論理的に説明するのは難しいのですが、やはり五感が豊かな人「妙に変わった視点がある」といってもいいかもしれません。学校での成績が上位だったり、書類作成がうまいというようなことがどうでもいいとはいいませんが、むしろプライオリティとしては感性を重視します。そして学生の豊かな感性に気がつくためには、やはりとことん「話しをしてみるしかない」と思うのです。当社の採用におけるプロセスの特徴のひとつはそこにあります。みなさんととことん話をしたい。そして感性のレベルで「共感」することがあれば私たちの仲間だ、と思うのです。

これは実は入社後の研修も同様です。入社して2週間程度の総合研修を経て、それから開発部門の人は大体3カ月から4カ月くらい開発研修があって、そのあと生産部門に入れさせてもらってOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)を経て、それだけで丸々1年が経過します。開発研修の中では、どこに配属されるかは関係なく、一通りの基礎開発技術とそれに必要な知識は全部やるのですが、そのときもやはり「とことん話しあう」プロセスを重視しています。

これが「モノの見方のトリガーの萌芽」になります。そしてそれがぶつかると面白いことになるわけです。「私、こういうふうに考えたんですけど」というのがあると、それがトリガーになって、次の「それはおもしろいから、もうちょっと深く考えてやって」みたいな話になってくる、ということですね。視野が少し広くなっているはずなのです。この「五感で感じようとしている能力」は実は工作機械の開発や販売とすごく相性がいいのです。

なぜ工作機械が「マザーマシン」と呼ばれるのかと言えば、最終的に何万人もの人たちが使うであろう「機械(e.g. 自動車)」を作る機械だからです。つまり社会システムの母体を作る機械だともいえるのです。間接的に社会に対して大きな影響力を行使しています。それだけ、大きな使命感を背負っているのです。

だから「漠然と何かおもしろいことがないか」、「人と違ったことでものづくりに関わりたい」、「世の中に変化をもたらすようなことをしたい」ということにやりがいを感じる人にとっては、工作機械メーカーは実に面白い企業ということになるわけです。特に私たちマキノは「高い精度と信頼性」に共感できる、感性豊かな人に集まってほしいと考えています。

募集要項

募集職種 マシニングセンタの開発設計、放電加工機の開発設計、制御開発、CAD/CAM開発、加工技術開発、国内・海外営業、営業企画、生産管理、生産技術、調達、総務、経理、海外事業、ITなど
給与 修士了/月給23万円、大学卒/月給20万7,000円
高専卒/月給18万6,000円、高校卒/月給16万4,000円
勤務地 東京、神奈川、山梨等全国および海外
勤務時間 8:00~16:45(本社・各事業所)、8:30~17:15(営業所)
※一部フレックスタイム制度もあり
待遇 昇給年1回、賞与年2回、通勤・残業手当、健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険、各種研修制度、独身寮、住宅融資制度、持株制度、産前・産後休業制度、育児休業制度、介護休業制度、保養所、各種クラブ活動 等
休日休暇 完全週休2日制(土・日)
夏期、年末年始休暇・5月連休(各5~7日間)
年間休日124日
応募 こちらからエントリーを行ってください
連絡先 株式会社牧野フライス製作所 総務部 総務課
〒243-0303 神奈川県愛甲郡愛川町中津4023 TEL:046-284-1710
e-mail:recruit@makino.co.jp
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